薄い鉄の板を希望の形に裁断したい場合、金型を用いて裁断します。
このことをせん断加工といいます。
せん断加工について詳しく説明すると、その変形過程は下型に配置した鉄板に上型が当たることで、塑性(そせい)変形を起こし、上型が下がると鉄板に亀裂が生じて、鉄板はせん断されます。
塑性(そせい)とは力を加えて変形させたとき、永久変形を生じる物質の性質のことを指します。
せん断面の品質を高める方法
鉄板のせん断は、上型で下型に置いた鉄板をくり抜くような形になりますので、上型と下型のクリアランスが仕上がり寸法やバリの出方などの品質を決定します。
クリアランスが狭いほど品質が高い
せん断加工の際に上型と下型のクリアランスが広い場合、鉄板そのものがだれてしまったり、バリが多く出てしまいます。
その反対で、クリアランスが狭ければ狭いほど、仕上がり寸法の誤差が無くなり、せん断面も美しくなります。
しかし、クリアランスが狭い場合、型に掛かる力が大きくなりますので、型の寿命が短くなり、結果として工具が壊れやすくなります。
鉄板の加工は大阪のフェックにお任せ下さい
薄い鉄板だから自分でも断裁できると思われがちですが、薄い板でも切ることは難しく、ましてや狙った寸法通りに切ることは一般的な工具ではできません。当社には薄板を裁断するためのシャーリングマシンがありますので、狙った寸法で鉄板をせん断できます。
鉄板のせん断加工は大阪のフェックにお任せ下さい。